第7章 I want to be you
青根は布団に潜ったが全く寝ることが出来ずにいた。
……まさか涼に告白されるとは思ってもみなかった。
俺がまだまどかを想っていた事を
涼は気づいていた……
……だからって簡単に断れない。
俺は涼に告白されて正直嬉しかったんだ。
……確かに俺はまどかの事をまだ諦めきれてはいない……
でも最近涼の事を意識していたのは事実だ。
いつの間にか放っておけない存在になっていたんだ……。
青根はベッドに近寄り
スヤスヤと眠る涼の寝顔を眺めていた。
…………涼はいつから俺の事好きになったんだろう。
誰にも言えず一人で悩んでいたのかも知れない……。
「………涼…ごめん。……俺……まどかの事吹っ切れてみせるから……」
青根は眠っている涼の頭を撫でてまた布団へと戻っていった。