第7章 I want to be you
「…………返事…少しだけ待ってて欲しい。」
「……何で?返事なんて要らないよ……
だって青根くんまどかの事がまだ好きなんでしょ?……じゃあ今振ってください。」
「………今は返事は出来ない。」
「……何で今返事をしてくれないの?
待ってって言われたら期待しちゃうでしょ?
だから……今フッて!」
涼は逃げるように掴まれた手を振りほどこうとしたら片方の腕も青根に掴まれてしまった。
「…………期待していいから。
……少しだけ…待っていて欲しい。」
「えっ!?」
思いもよらない言葉に青根の顔を見た涼。
その瞬間青根は涼の頬にキスをした。
「…………おやすみ。」
何事も無かったように青根は腕を離してあげそのまま布団に潜って眠ってしまった。
涼も暫く呆然と座り込んでいたがベットに上がり布団に潜る。
……お布団青根くんの匂いがする。
…………頬にキスされちゃった。
本当に……期待して待ってて良いのかな?
………同情で付き合ってくれる位なら
…………私は欲しくないよ。
涼は青根の匂いに包まれながら眠りについた。