第7章 I want to be you

暫くして少し落ち着きを取り戻た涼。
青根から離れ少し俯きながらポツリと話しだした。

「……ごめんね、心配かけちゃって。
……私の話聞いてくれる？」


「……ああ。」


「………私ね、まどかに憧れてたの。
あんな小さくて可愛い子になりたいって。」



「…………そんな事ない。涼も可愛いよ。」


もう…何でそんな事普通に言えちゃうの？


「……青根くんありがと。
でもね…私はまどかみたいに……
いや…まどか自身になりたかった。
……そうしたら好きな人が振り向いてくれるから。」

涼は顔をあげ青根を見つめた。



「…………涼も二口の事が好きだったのか？」



「へっ！？………違う！何で二口くんなの？
………あのね……私の好きな人は……青根くん、貴方なんです。」



「！！」

突然告白された青根は目を見開き固まっていた。


「ごめんね、いきなり告白しちゃって。
……返事はわかってるから要らないよ！
じゃあおやすみなさい！」

涼は早々に寝ようとベットに上がろうとすると青根に腕を掴まれた。