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[ハイキュー!!]素直になれない。〈2〉

第7章 I want to be you


「……涼が見てもつまらなかっただろ。」


「!!」

いつの間にか宿題を終えた青根が涼の近くに座り込んでいた。



「そ、そんな事無かったよ!青根くん小学生の頃から背が高かったんだね!まどかも可愛かった!」

涼は無理して笑うと青根が涼の頬に触れた。



「……涼何かあった?」



「な、何もないよ?どうして?」



「……今泣いてただろ、涙溜まってる……。
……何か悩んでるのか?
それとも具合でも悪いのか?
……俺にできる事なら何でも言って欲しい。
………泣いてると心配する。」

青根はそう言って指で涙をそっと拭ってあげた。


……また心配させちゃった。
………そんな事言うなら本当に甘えちゃうから。



「……青根くん……お願いがあるんですが……少しだけハグして貰えませんか?」

涼は緊張しながら青根に抱きしめて欲しいとお願いした。



「………涼………寂しいのか?
……俺で良いなら幾らでもしてやるから。」

青根はそう言って涼をそっと抱きしめてあげ涼はそのまま青根の胸に顔を埋めた。



やっぱり青根くんは優しいな……。
優しさにつけ込んで甘えるなんて
私はなんてヒドイ女なんだろう……。

涼はまた涙を流し青根のシャツを涙で濡らした。


「…………何があったのか知らないけど
辛かったら忘れるまで泣けばいい……」

涼の涙に気付いた青根は優しく髪を撫でてあげた。


………泣いて忘れられるなら本気の恋じゃ
ないってば。
…………本当はずっと胸の奥に閉まっときたかったのに想いを伝えたくなったじゃん。


涼は溢れでる涙に堪えきれず声を押し殺しながら泣いた。

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