第7章 I want to be you
夕飯も終わり涼はお風呂に入る。
……青根くん不機嫌そうにしてた。
やっぱり一緒の部屋で寝るの迷惑なんだよね……。
いや、私だって緊張するから一緒の部屋はなるべく避けたいけど…………
でもやっぱり好きな人の近くで寝れるのは正直嬉しい……。
涼は湯船に浸かりながらそんな事ばかり考えていた。
お風呂から上がり青根から借りたTシャツに袖を通す。
やっぱり青根くんのシャツ大きいな。
これが所謂彼シャツなのかな?
涼は鏡の前でTシャツ一枚の格好でクルリと1回転した。
……さすがにシャツだけだと下着が丸見えだ。
背が低かったらシャツ一枚で良かったのかもしれないけど……って私なに考えてんだ!
そもそも青根くんは彼氏じゃないし!
少し照れながら短パンを履き涼はお風呂場を後にした。
リビングに戻り寛いでいた青根の母に
挨拶をして青根の部屋に向かう。
……緊張する。
この間も部屋に入ったのに何でこんなに緊張しちゃうんだろう……。
涼は青根の部屋に向かいながら
早まる鼓動を落ち着かせていた。