第7章 I want to be you
放課後部活が終了し
二口とまどかは二人で帰る。
そういやまどか知ってんのかな?
昼間の件で気になった二口はまどかに聞いてみる事にした。
「なぁまどか。涼ちんって好きな奴居る?」
「へっ?何、急にどうしたの?」
二口の質問にまどか首を傾げた。
「あっいや…ダチに女の子紹介しろって言われてんの。だから涼ちんどうかなって思ってさ。」
「そういう事か。涼ちゃんなら好きな人居るよ!誰かは教えてくれないけど。」
「そっかじゃあ無理だな……」
まどかは涼ちんの好きな奴知らねぇのか
……つかマジで青根だった場合はまどかに言いづれぇか。
青根はコイツの事好きだったわけだし。
………そういえば青根は今でもまどかの事想ってんじゃねぇのか?
二口はそう思うと不安になってしまい
並んで歩くまどかの右手をギュッと握った。
「堅治どうしたの?」
「まどか……俺と付き合うようになってから青根から何もされてないか?抱き締められたりキスされたり……」
「はぁ?堅治何言ってるの?青根ちゃんから何もされてないよ?キスだなんて青根ちゃんがするわけないじゃん!」
あっ!まどかは青根にキスされた事
知らねぇんだった。
「……ならいいんだ。でも何かされたら
俺に正直に話せよ。」
「うん、もしも何かあった時はね。
でもそんな事されないって!大丈夫だよー。」
そう言ってニッコリ笑うまどか。
二口は青根の事を信用しているが
もしもの事を考えてしまい気が気では無かった。