第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
翌日まどかは朝からソワソワしていた。
涼を見送った後お昼を食べてから掃除を始める。
気を紛らわせる為何かをしていないと気が済まなかった。
お布団干して部屋の掃除機
そしてお風呂場のタイル磨きなど
一日中掃除をして過ごした。
夕方夕飯の支度をしているとインターホンが鳴る。
まどかはお鍋の火を止めて玄関へ向かった。
「二口いらっしゃい!」
まどかは玄関に立っていた二口を迎い入れた。
「まどか……ごめんな。」
「その話は後で聞くから。
汗かいてるでしょ?先にお風呂どうぞ!」
「あ、ああ。」
まどかの顔を見るなり謝ってきた二口だったがまどかはすかさず二口をお風呂場に行かせた。
「タオルと着替え置いとくね。」
まどかはタオルとお泊まり用に置いてる二口の部屋着を置いて洗面所を出ていった。
まどか昨日具合悪くしたって聞いたけど
今日は普段通りで良かった……。
多分涼ちんがウマイことしてくれたんだろう。
不安にさせてしまった事早くまどかに謝らねぇと。
二口は湯船に浸かりながらそんな事を考えていた。
お風呂から上がりタオル片手に二口はリビングに戻ると夕飯の用意が出来ていた。
テーブルに置かれていたビーフシチュー。
美味しそうな匂いにつられお腹が鳴る。
「ふふっ、グットタイミングだったね!
沢山作ったからいっぱい食べてね!」
にこやかに笑うまどかを見て
二口は昨日の事もう気にしてないのか?
と思うくらいだった。
「ごちそうさまでした!」
夕飯後まどかは食器を洗い終えリビングへと戻るとソファーに座っていた二口が手招きをする。
「まどか、来て?こっち座って!」
二口はソファーをポンポンと叩いてまどかを誘った。
「ごめん!お風呂入りたいからちょっと待ってて。」
まどかは二口の所には行かずリビングを出ていってしまった。
もしかしたらまどかは話も聞きたくないくらい怒ってんのか?
でもそんな素振りは無かったし……
夕飯も美味かったし……
話を避けようとするまどかに
何か理由があるのかと疑問に思っていた。