第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
暫く二人は部屋で喋ってると青根の母が部屋にやって来た。
「まどかちゃん顔色良くなったわね!
安心したわ。」
「タカくんママのお陰でだいぶ良くなりました!」
「良かったわ。まどかちゃんご飯も食べて帰ってね♪勿論涼ちゃんもね!」
ニッコリ笑う青根の母に二人は"はい"と頷いた。
まどかは青根の母に夕飯のお手伝いを
志願したが 病人だからまだ寝てなさいと言われ代わりに涼が借り出されてしまった。
果たして私にお手伝いがまともに出来るんだろうか……。
涼はサラダの野菜を切るのを任され
慣れない手つきでトマトやキュウリ等を切る。
そんな涼に青根の母は突拍子のない事を聞いてきた。
「ねっ、涼ちゃん。まどかちゃんさ彼氏出来た?」
突然そんな事を聞かれ涼は他人のプライベートの事を喋っていいのかと困ってしまう。
涼が無言でいるとまた青根の母が話し出した。
「少し前まで高伸が心なしか元気が無かったから失恋でもしちゃったかなって思ってさ。」
「!!息子さんの好きな人知ってたんですか!?」
青根の母の言葉に涼は思わず聞いてしまった。
「わかるわよ。昔からまどかちゃんは
高伸にとって特別な存在なんだって知ってた。」
青根くんのお母さんも昔から気付いてたんだ……。
「まどかには……彼氏が居ます……。」
涼はゆっくりとそう話した。
「そっか、やっぱり失恋しちゃってたんだ。……親バカなんだけどさ高伸は誰にも負けない位イイ男なのにな。パッと見ちょっと強面だけどね!」
「………わかります……青根くんは凄くイイ男だと思います!」
「フフッ最近ね、高伸まどかちゃんの事を話さないかわりに涼ちゃんの事を話すようになってどんな子かなって会ってみたかったの。実際に今日会ってみてとってもいい子で安心したわ。涼ちゃん、高伸ともこれからも仲良くしやってね。」
「はい!勿論です!」
涼は青根の母に向けてニッコリ笑った。
それを見た母は涼をぎゅっとハグした。
「涼ちゃん可愛い!うちに嫁ぎに来てくれないかしら~♪」
「ふぇ!?か、か、考えときます!」
涼はそんな事を言われ照れるばかりだった。