第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
部屋に入るとまどかは青根のベッドに横になっており涼を見た瞬間まどかは起き上がった。
「涼ちゃん!来てくれたの?」
「うん!鞄持ってきた。途中で帰ったなんて聞かされたから心配しちゃったよ!」
「………涼ちゃんごめんね。心配かけさせちゃって。」
「謝らなくていいってば。体調はどう?」
「寝てたからだいぶ良くなったよ。」
「なら良かった。……ごめんねまどか、二口くんに写真の事勝手に聞いてきちゃった。」
涼は手の平を合わせ謝るとまどかは表情を曇らせた。
「…そうなんだ…………二口何て言ってた?」
「二口くんは浮気なんかしてないって。」
「……じゃあ……あのキスしてた写真は何なの?」
「あの写真は二口がしたんじゃなくてあの女の子にされたんだって。まどかちゃんと確認してなかったでしょ?女の子が二口くんに身を乗り出してキスしてるんだもん。あの子から仕掛けたとしか思えないってば。」
「…………涼ちゃん写真は?」
「あ、ごめん。二口くんに写真見せたらくしゃくしゃにしちゃって……。」
涼はそう言ってシワだらけになった写真をまどかに渡した。
「…………本当だ、私そこまで気にして無かった。」
「まどかが居るのに女の子達と遊びに行くのはちょっと許せないけどさ、あの写真の事は浮気じゃなく事故なんだから目を瞑ってあげようよ。二口くんもきっと反省してるって。」
「……うん、わかった。ちゃんと謝ってくれたら許そうかな。」
まどかは少し安心した表情になっていた。
「でもねー、本当に浮気してたら私二口くんの事殴ってたかも!」
「へっ?そうなの!?」
「私の大事なまどかを傷付けるとか許さーん!とか言ってねっ♪」
涼はまどかに向けてニィと笑う。
「フフッ涼ちゃん男勝りだね!」
そんな事を言いながら二人は部屋で盛り上がっていた。