第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
放課後になり
涼は青根にメッセージを送った。
[これからまどかの鞄持って青根くん家にお邪魔させてもらいます。
青根くんは部活だよね頑張ってp(^-^)q]
[了解した。まどか事よろしく頼む。
鞄ありがとう、部活頑張ります。]
青根から返信を貰い涼はニッコリ笑う。
顔文字やスタンプなど一切ないシンプルな短いメッセージでも貰うだけで嬉しかった。
涼はまどかの鞄を持って青根の自宅に向かう。
青根くんのお母さん優しい人だと良いんだけど………。
青根の自宅に行けるのは嬉しい反面
まだ見たことのない青根の母に会うので
涼は少し緊張していた。
青根の自宅に到着しインターホンを押す。
すぐに玄関のドアが開き青根の母が
出てきた。
「あ、あの!私まどかさんの友達の真島と申します。まどかさんがこちらにいらっしゃるとお聞きしたので訪ねました。」
涼は緊張しながら青根の母に挨拶した。
「あら。もしかして貴女が涼ちゃんかしら?」
「ふぇ!?ひ、ひゃい!」
青根の母がまさか自分の名前を知ってるなんて思ってもおらず涼は驚き返事を噛んでしまった。
「フフッ、高伸から話聞いてるわ。
まどかちゃんも寝てるしゆっくりしていってね。」
青根の母は優しく微笑み涼を部屋に案内してくれた。
もー恥ずかしいっ!
青根くんのお母さんの前で噛んじゃったじゃん!
涼は赤い顔をしながら青根の母に付いて行く。
「まどかちゃんは高伸の部屋で寝てるから行ってあげてね。」
まどかが寝ている青根の部屋に案内され涼は部屋をノックした。