第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
そんな理由があったんだ……。
だからまどかは自分のせいだなんて
不安になってたんだ。
「ねぇ二口くん私まどかに二口くん浮気なんかしてないって、誤解だって伝えるから。絶対に信用させてみせるから!」
「マジで?涼ちんが仲取り持ってくれんの!?」
涼の言葉に二口は顔をあげまるで救世主が現れたかのように目を輝かせていた。
「言っとくけど別に二口くんの為じゃないから。私はまどかの悲しい顔なんて見たくないから説得してあげるだけなんだからね!
だから二口くんは誠意を持ってまどかを不安にさせてしまった事を後で謝んなさいよ!」
「ああ!まどかが許してくれるまで
俺は謝るから。涼ちんありがとな!」
……だからあんたの為じゃないって言ってんでしょ?
「お礼は後で言って!
二口くん、ちゃんとうまくやんなよ?
じゃあもう時間だから……青根くんまた後でメールします。」
涼は青根にペコリと軽く頭を下げて教室を出ていった。
「なぁ、青根?涼ちんめっちゃイイ奴だな。」
「…………涼はいい子だよ。いつだってまどかの事を考えてくれる優しい子。
だから二口…涼の好意まで無駄にするなよ。」
「わかってる。まどかを
もう絶対不安になんかさせねぇから。」
「………アイツの不安を取り除く事できるのはお前だけなんだから、もうまどかの事泣かせる様な事するな。」
青根はそう言って自分の席に戻っていった。