第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
「うん、私もね二口くんは浮気なんかしてないって思ってたから信じるよ。……でもまどかは二口くんの事浮気したんだと思い込んでる。しかも浮気したのは自分のせいだなんて言ってるんだ。」
「!何でまどかがそんな事……」
二口は涼の話を聞いて立ち上がり教室を出ていこうとすると青根は二口の腕を掴み引き止めた。
「何で止めんだよ!まどかの所に行かせろよ!」
「…………まどかはもう帰った。スマホもまだ教室だ。……お前が不安にさせるからまどかは具合が悪くなった。」
マジかよ……
何でまどかは自分のせいで俺が浮気なんてしたなんて思ったんだ。
早く誤解を解かないとまどかを不安にさせる一方じゃねぇか……。
二口は机を叩き
やるせない思いをぶつけていた。
「二口くん、もうひとつ聞いていい?
まどかが二口くんの事名前で呼ばない理由知ってる?名前で呼ばないから愛想尽かしたんだってまどかが言ってたんだけど。」
「…………俺がそんな事でまどかに愛想尽かす訳ねぇだろ……」
二口は俯きながらポツリと呟き
まどかが二口の事を名前で呼ばない理由を二人に教えた。