第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
二口のクラスに到着しすぐに二口の元に駆け寄った二人。
「なっ、何?涼ちんまで俺に何の用!?」
二口は険しい顔をしていた二人を見て
何事だと少し驚いていた。
「二口くん急にごめんね。
この写真に覚えがある?今朝まどかの下駄箱に入ってたんだけど。」
二口は写真を手に取り確認すると一瞬にして表情が変わった。
「……誰だよ!こんな写真まどかの下駄箱に入れた奴は!!」
二口は怒りグシャッと写真を握り潰した。
「……二口!お前自分で何したか分かってんのか!?」
青根はこの態度に腹が立ち思わず二口の胸ぐらを掴んでいた。
「!!青根くん!暴力はダメ!!」
涼は青根を必死に止める。
すると青根は我に返り掴んだ手を離した。
青根が手を離してくれたのを確認し
涼は少し安心してまた話し出した。
「……二口くん私達は写真を入れた人なんてどうだっていい。貴方がその女の子と浮気をしたのかしてないのかだけ知りたいだけなの。」
「…………してねぇよ。浮気なんかしてねぇ。この写真はアイツがいきなり俺にキスしてきたんだよ……。」
「…………二口それは信じていいんだな?
……嘘だったら許さない。」
青根はジッと睨むように二口を見た。
「嘘じゃねぇよ!……確かにアイツらと遊びに行ったのは悪いと思ってる……けど浮気するつもりなんて全く無かったんだからな!」
二口は二人に信じてくれと頼み込んだ。