第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
「……そういえば俺に相談したい事があったんじゃないのか?」
「あっ、うん。今朝まどかの下駄箱にこれが入ってて……」
先にお弁当を食べ終えた青根は涼に聞くと
涼は鞄からまどかから預かった封筒を青根に渡した。
写真を見た青根は眉間に寄せる。
「……この写真を見たまどかがね
二口が浮気したのは自分のせいなんだって思い込んでるの……。」
「…………何でまどかが自分のせいだなんて言うんだ?明らかに悪いのは二口だろ?」
「……まどかに聞いたら二口くんの事を名前で呼ばないからって……。まどかが二口くんの事を名前で呼ばない理由が何かあるんじゃないかなって思って……。実は私この写真見ても二口くんが浮気してるようには見えなかったんだ。………真相は本人にしかわからないんだけど。」
「………まどかはこの写真を見て具合悪くなったんだよな?……涼、悪い……今から二口の所に一緒に来てくれないか?この写真の事の真相をアイツに聞かないと気が済まない……。」
青根はお弁当箱を片付けて席を立ちあがる。
涼もまだ食べかけのお弁当を仕舞い二人は
二口が居るクラスへ急いだ。
青根くんいつも表情変わらないから何を考えてるかわからないけど今はわかるよ。
とっても険しい顔してる。
まどかの事を傷つけて二口くんの事が許せないんだ。
青根くんはきっとまだまどかの事が好きなんだよね……。
二口のクラスへ向かう途中涼は青根の表情を見てまだまどかに対して未練が残っているんだと気付いてしまった。