第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
3限目の休み時間に涼のスマホにメッセージが届く。
メッセージを送った相手は青根だった。
[涼おはよう。まどかが俺の家で寝てるって母さんからメッセージ貰った。まどか具合悪くなったのか?]
まどか青根くん家に居たんだ。良かった!
写真の事青根くんに相談してみようかな。
まどかの言ってた事も気になるし。
青根のメッセージを見て少し安心した涼は
まどかの具合を教え、昼休みに相談に乗ってくれないかと返信をした。
[昼休みに涼のクラスに弁当持ってくる。]
青根から一言メッセージが返信されてきた。
4限目の授業も終わりお昼休み。
約束通り青根が涼のクラスにやって来た。
「………涼、前と同じだけど飲んで。」
青根は涼の席にイチゴミルクを置いた。
「青根くんありがとう。いただきます!」
「……後、今日は弁当交換しよう。たまにはバランスの取れた弁当食った方がいい。」
青根は机に置いてあった涼のお弁当を取り上げ自分のお弁当を涼の前に置いた。
「それは流石に青根くんのお母さんに悪いよ……せっかく青根くんの為に作ってくれたお弁当なのに。」
「…………毎日食ってるから一日位どうって事無い。腕なんかすぐに折れてしまいそうな位細い、涼はもっと食った方がいい。」
青根は涼の腕を掴みながら話した。
「じゃ、じゃあ今日だけ青根くんのお弁当貰おうかな。気遣ってくれてありがとう。」
腕を掴まれた涼は高鳴る鼓動を抑えながら
頬を少し赤らめながら青根に話した。
青根くん何でこんなに優しくしてくれるの?
ますます好きになっちゃうじゃん。
………告白しても私の気持ちなんて受け取ってもくれないだろうけど。
涼は青根の優しさに触れて嬉しかったが
やっぱりどこか複雑な気持ちでいた。