第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
ファーストフード店を後にし二人は駅へと向かった。
「黄金くん背が高いよね~!私背が高い人好きなんだ!」
トーコは歩きながら黄金川の腕に抱きついていた。
と、トーコさん大胆過ぎます!
俺もうヤバイです!
黄金川は積極的なトーコに翻弄されていた。
「あ、あのトーコさんは彼氏いらっしゃるんですか?」
「ん~?黄金くん気になるの~?
彼氏いたらこんな事しないよ~?」
「じゃ、じゃあトーコさん!俺と付き合って下さい!」
「えっ!…………どうしようかなぁ。
……考えておくからさ返事今度会うときでいいかなぁ?」
「は、はい!返事今度で構いません!」
黄金川はトーコに上目遣いで返事を待って欲しいと言われ二つ返事で了承した。
「じゃあまた遊ぼうね♪連絡するから!
黄金くんバイバイ!」
「はい!トーコさんさようなら!気を付けて帰ってください!」
二人は駅構内で手を振りながら別れた。
黄金川と別れたトーコはスマホを弄りながら電車が来るのを待っていた。
ヒナを見習ってぶりっ子してみたけどマジ疲れた……。
あとは黄金くんがうまくやってくれるかだけ。
…………黄金くん利用しちゃってごめんね。
私はもうあなたに会う気は無いから。
顔は好みだったけど流石に騙しちゃったから
付き合えないよ。
トーコはスマホに登録した黄金川の電話番号を着信拒否してLINEをブロックした。