第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
一方黄金川はトーコと一緒にファーストフード店に居た。
「ごめんねぇ、黄金くん急に呼び出しちゃって。」
「いえ、トーコさんに呼んで頂けるなら光栄ですっ!」
「それなら良いんだけど、実は黄金くんにお願いがあって呼び出したんだ。」
「お願い?何ですか?」
「うん……黄金くんにしか頼めないんだけど聞いてくれるかな?」
トーコは黄金川の両手をぎゅっと握り上目使いで話した。
「お、俺に出来る事であれば何だって言って下さい!!」
黄金川は甘えた仕草でお願いするトーコにデレデレしていた。
「本当に?じゃあ明日の朝これを二口くんの彼女さんの学校の下駄箱に入れて欲しいの。」
トーコはそう言って鞄から封筒を取り出し
黄金川に渡した。
「……この封筒をまどかさんの靴箱にですか?
別に構いませんがこれ何が入ってるんですか?」
黄金川は封筒を光に翳しながら中身を気にしながら話す。
「ひ・み・つ♪
黄金くんくも中見たらダメだからね?
約束出来るかなぁ~?」
トーコは首を傾げ手を合わせ甘えた口調でお願いした。
「絶対に見ません!約束します!」
それを聞いたトーコは黄金川にニッコリ笑いかけた。
「黄金くんありがとー!じゃあよろしくねっ!」
「ふぁい!」
「じゃあもう遅いから帰ろっ!
……黄金くんあーんして?」
「!?」
黄金川はトーコの言葉に戸惑いながらも素直に従った。
「最後の一個あげるっ♪」
トーコはそう言ってナゲットを黄金川の口に放り込んだ。
「ふふっ美味しい?」
ニコニコと笑いながら聞いてくるトーコに
黄金川は照れながらコクコクと頷いた。