第6章 にろちゃんは遊び人!?〈後編〉
翌日学校に着いたまどか。
下駄箱に封筒が入っていたので暫く立ち尽くしていた。
宛名がない封筒が置いてあるんだけど……。
差出人も書かれてないし本当に私宛何なのかな?
はっ!もしやラブレターとか?
……って涼ちゃんじゃあるまいしそんな訳ないか。
まどかはそんな事を思いながら下駄箱に入っていた封筒を取り開封せずに教室に向かった。
「涼ちゃんおはよー。」
まどかは持っていた封筒をヒラヒラさせながら涼の席に向かった。
「まどかおはよ。何持ってんの?」
「これ今朝下駄箱に入ってたんだ。」
「へぇ、ラブレターじゃないの~?
まどかやるじゃん!」
「えっ!?違うって!宛名も差出人も書いてないからさ本当に私宛の手紙なのかなぁなんて思っちゃって。」
まどかは封筒を涼に見せた。
「…………本当だ、何も書かれてないね。」
「でしょ?ちょっと気味が悪いから涼ちゃん開けてくれないかぁと思って持ってきたの。」
「えっ!?何で私が。例えば今クラスの中にいる誰かが書いたラブレターだったらどうすんのよ。友達に開封させようとしてるの見ててヒヤヒヤしてるかもよ?」
「宛名も書かなかった方が悪い!
大丈夫だよ~うちらの事見てる人なんか居ないから。」
「もー仕方ないなぁ。」
涼はハサミを取りだし封筒の端を切り取って開封した。