第5章 にろちゃんは遊び人!?〈中編〉
流石に女に手をあげたりしたらマズイもんな。
あからさまに嫌な態度とって泣かれたらまたこいつの友達が黙ってないだろうし……。
「…………もう勝手にすれば?」
二口は諦めてヒナを退かす事を止めた。
「やった!にろちゃん独り占めだ!」
ヒナは二口に寄り添い甘えていた。
暫くしてトーコと黄金川がドリンクを持って部屋に戻ってくる。
戻ってきた黄金川に二口は
¨絶対に黙っとけよ!¨
と言わんばかりに無言で睨んでいた。
睨まれた黄金川はビクッとし二口から目線を
外し俺は何も見てませんというような態度をとっていた。
二口先輩これは浮気してるようなもんですよ……。
黄金川は思ったが口が裂けても言える状況じゃ無かった。
「あらっ、にろに構って貰えてヒナ良かったね!」
二人を見たトーコはニッコリ笑い
黄金川の隣に座った。