第5章 にろちゃんは遊び人!?〈中編〉
四人はカラオケ店に到着し部屋に入る。
「私、黄金くんとドリンク持ってくるね!」
トーコと黄金川はドリンクバーへ行き
ヒナは先に座った二口の隣に座り込んだ。
元々カラオケに乗り気では無かった二口は
少し機嫌が悪くムスッとしていた。
にろちゃんやっぱり不機嫌そう。
「にろちゃん、ごめんね。カラオケ行きたくなかったのに無理矢理連れてきちゃって。」
「……別に謝る事じゃねぇじゃん。
連れ出したのはお前の友達なんだし。」
「そうだけど……待ち伏せまでしちゃったし、しつこかったよね?」
「まぁ、正直な。でも黙ってた俺も悪かったんだしお互い様なんじゃねぇの?
ヒナも俺の事諦めて早く違う男見つければ?」
「むぅ、わかってるもん。絶対格好いい彼氏見つけるんもん!」
「へーへー、お前は可愛いから格好いい彼氏なんてすぐできるよ。」
わぁ、にろちゃんが可愛いって言ってくれた!
ヒナは嬉しくなり二口の腕にしがみついた。
「だから引っ付くなって言ってるだろうが!」
「ヒナの愛情表現だよ~。今日でにろちゃんにちょっかい出すの最後にするからこれくらい良いでしょ~?」
上目使いで話すヒナに二口はまたため息をついていた。