第5章 にろちゃんは遊び人!?〈中編〉
「……カラオケ付き合ってくれないなら明日も明後日もここで二口の事待ち続けるから。…………そんな事されたらウザいでしょ?」
トーコはそう言ってニッと笑う。
「先輩、カラオケ行ってあげたらどうですか?明日も待たせたら可哀想ですよ?」
黄金川はトーコの誘いに乗ったほうがいいと提案した。
「……~っ、あーもうわかったよ!!一時間だけだからな!」
二口は渋々誘いを受けることにした。
「そうこなくっちゃ!黄金くんも一緒に行こっ!」
トーコは黄金川も誘い四人でカラオケ店に向かった。
カラオケ店に向かう最中
トーコはヒナを呼び止めヒソヒソと小声で話始めた。
「ヒナ、にろとキスしちゃいないさい!」
「えぇっ!?無理だよぅ……」
「にろの事好きだったんでしょ?キスしたくないの?最後に思い出作っちゃいな!」
最後に……思い出かぁ。
「…………うん……わかった……ヒナ、
頑張ってみようかな……」
トーコにいいように言われたヒナはそんなつもりは無かったのに心を動かされ最後の思い出ならとトーコの作戦に乗ってしまった。
フフッこれで私が上手く写真に収める事ができればバッチリだ!
トーコは笑いながら
何かよからぬ事を考えていた。