第5章 にろちゃんは遊び人!?〈中編〉
「ねっ、にろ!彼女どんな子?教えて?」
トーコが興味津々で聞いてくる。
「彼女か?……多分さっき会ったと思うけど俺が部活で残ってるって教えてくれた奴の隣に背の低い女の子居ただろ?その子が俺の彼女。」
あの子にろ(ちゃん)の彼女だったんだ!
何故チラチラ見られていたのか原因がわかり
ヒナとトーコはお互いの顔を見合わせた。
あの女の子がにろの彼女だったとは。
でもあの男の子とも仲良さげな感じだったよね!?
そうだ、にろを動揺させちゃお!
「にろー。あのさ言いにくいんだけど、にろの彼女一緒に居た男の子とキスしてたよ?」
トーコはとんでもない嘘をついた。
「「!!!」」
トーコの嘘にその場に居た3人が動揺する。
「うわぁぁぁー!青根先輩と岬さんがキッ、キスだなんて!!」
黄金川は大騒ぎし
ヒナは当然そんなのは見ていないので
トーコちゃん何言ってるの!?
と言わんばかりにトーコを凝視していた。
二口はいきなりトーコにそんな事を言われ
動揺したがすぐに冷静に考えた。
……二人に限ってそんな事はねぇだろ?
俺は青根とまどかを信用してる。
こいつは絶対嘘ついてる!
「おい!お前嘘ついてるだろ!嘘つくならもう少しマシな嘘つきやがれ!!」
二口はトーコを睨みながら怒鳴った。
「に、にろちゃんごめんねっ!トーコちゃん が変な事言っちゃって!にろちゃんの言うとおり嘘だから!」
ヒナが二人の間に入り二口に謝った。