第1章 誤解ですって!!
暫く二口がスマホを耳に当てながら待っていると
[二口!お前手ぇ出すの早いだろうが!]
大声で怒鳴り散らす相手は鎌先。
二口は耳がキーンと痛くなり
すかさずスマホを耳から離した。
「…………二口?誰と喋ってるの?」
鎌先の声が漏れて寝ていたまどかが起きてしまった。
「鎌先さんウルサイ。鎌先さんのせいでまどか起きちゃったじゃないですか!」
二口は起きてしまったまどかの頭を撫でながら鎌先に文句を言っていた。
[まどかちゃん起きたの?じゃあまどかちゃんに代わって?]
二口が鎌先に文句を言っていた時点で電話の相手は笹谷に代わっておりまどかに代われとお願いした。
笹谷さん余計な事言いそうだな……
二口はちょっと嫌そうな顔をして
「まどか、笹谷さんが代われって。」
渋々まどかにスマホを渡した。
「もしもし?代わりました。」
まどかが電話に出ると笹谷がすかさず聞いてきた。