第3章 お節介な先輩。
3人で体育館に向かう。
「そういえば鎌先さんは一緒じゃないんですか?」
「鎌ちはクラスが違うからね。もしかしていつも一緒だと思ってたの?」
「はい。いつも3人一緒だと思ってました!だって仲良しですよね?」
「そりゃ同じバレー部だったし仲は良いよ。まぁ、鎌ちは二口と居ると面倒くさい奴だけどさ。」
私的にはここにも面倒くさい人が居るんだけどな。
まどかはチラッと笹谷を見ると目があってしまいニヤッと不敵な笑みを見せられた為堪らず目を反らした。
……また何か企んでる顔してる。
まどかはまた何を言われるか内心ビクビクしていた。
「ねぇまどかちゃんは俺の事嫌いでしょ?」
口を開いたと思ったら
笹谷はズバッとまどかに聞いてきた。
「………き、嫌いじゃないですよ!何て言うかすぐに笹谷さんは私の事からかうから……苦手なだけで……」
「俺、最近まどかちゃんの事からかったっけ?…………あっ!この間の電話!ごめんねー、二口とヤってないのにあんな事聞いちゃって!」
笹谷にそんな事を言われまどかはみるみる顔が赤くなる。
「………恥ずかしいですから人前でそんな話しないで下さい!着替えて来るんで先行きます!」
まどかは笹谷に訴え
逃げるように走って行ってしまった。
「また笹谷はまどかちゃんいじめて。
からかうの止めなさいよ。」
「だってまどかちゃんすぐ顔に出るから面白いんだよな!」
笹谷はまどかちゃんの事面白がって、
いいオモチャとしか考えて無いんだろうな。
まどかちゃんが苦手だって言うのわかる気がするよ。
茂庭はそんな笹谷に苦笑いするばかりだった。