第3章 お節介な先輩。
授業が終わり放課後。
友達の涼と別れ
まどかは部活の為体育館に向かう。
「まどかちゃん!」
後ろから声を掛けられまどかが振り向くと茂庭と笹谷がやって来た。
「あっ!先輩方お疲れ様です。」
「お疲れ様!これからまどかちゃんは部活?」
「はい、これから部活です!先輩方はもう帰られるんですか?」
「ああ、もう帰るよ。部活行ってらっしゃい!」
茂庭がまどかを見送ると
「茂庭帰るんだ?じゃあなっ!」
笹谷は茂庭に手を振った。
「ん!?笹谷帰らないの?」
「うん。まどかちゃんに会ったから俺もバレー部見に行こうと思ってさ。」
それを聞いたまどかは
また笹谷さんに弄られてしまうと思い、
¨茂庭も来てください¨と目で訴えるように
まどかは茂庭に助けを求めていた。
まどかちゃんの視線が痛い程来てるんだけど……。
何か帰っちゃダメっぽいな。
「じゃあ、俺もバレー部行こうかな。」
茂庭の言葉にぱぁぁっと明るい表情を見せた
まどかを見て笹谷は
本当わかりやすいなぁ!と笑いを堪えていた。