第7章 I want to be you
ーーー翌日学校にて。
「涼ちゃんおはよっ。」
いつものように涼の席に来るまどか。
「おはよ。相変わらず元気だね。」
「まぁね。……ねぇ涼ちゃん…あのさ…青根ちゃんの事…。」
「え~、まどか知りたいの~?」
「知りたいよ!」
「結論からいえば青根くんと付き合う事になりました。」
「!!わー良かった!昨日からずっとその事が気掛かりだったの!涼ちゃんおめでとう!」
「ありがと。…まどか…黙っててごめんね。……流石に青根くんの事が好きだなんて言えなくて。………私ねまどかになりたいってずっと思ってたの。」
「へっ?私に?」
「…そう。青根くんが好きだったまどかが羨ましかったんだ。でも青根くんに言ったら一蹴されちゃった。今のままでいいって。」
「そうだよ!涼ちゃんは変わらなくてもいいの!飾らないクールな涼ちゃん私は大好きだもん!」
「えー。まどかに好かれても嬉しくないなぁ。」
「そ、そんな……涼ちゃん……。」
「ハハッ、嘘にきまってるでしょ!私もちゃんとまどかの事大好きだからっ。」
そう言って涼はまどかの頭をポンポンと撫でると
まどかは嬉しそうに笑った。
「涼ちゃん!ありがとー♪」
「はいはい。…あっ、忘れてた。私、近々引っ越しするから。」
「えっ!?引っ越し!?転校とか……しないよね?」
「しないしない。まどかん家の近くに住むからっていうか、隣?」
「えっ、隣って青根ちゃん家!?」
「そ、よろしく♪」
「えっー!!」
事の早さに驚くまどか。
涼はコロコロと表情が変わるまどかを見て笑っていた。