第7章 I want to be you
お昼を食べ終え二人は部屋で寛ぐ。
「引っ越しってなると親に相談しないとだなぁ…」
テレビを見ながら呟く涼の言葉に青根は身を引き締めた。
「……俺が話そうか?」
「えっ、青根くんが?大丈夫だよ!うちの親そんなに厳しくないから。」
「……しかし、大事な娘を俺の家に預かる訳だから一度挨拶に行くべきじゃないか?」
「挨拶って!結婚するみたいじゃん!」
「……涼は…俺と結婚する気はないのか?」
「えっ…」
「……俺はちゃんと先の事も考えて一緒に暮らしたいと思ってる。」
「青根くん……嬉しい。」
「……幸せになろうな。」
青根は涼の耳元で囁く。
涼はそれに応えるように青根に抱きついた。
青根くんが将来の事まで考えてくれてたなんて思わなかった。
私ってば幸せすぎ。
「高…伸くん…いつか私を貰って下さいね。」
「ああ、もちろん。」
二人は甘いひとときを過ごしていた。