第7章 I want to be you
「……今朝まどかにサヨナラしてきた。……俺、まどかにずっと秘密にしていた事があって………やっと言えた。」
「秘密にしてたこと?」
「……涼にも言わなきゃいけない。」
「……私にも?」
「………中学生の頃まどかが寝てる間にキスをした……」
「…そうだったんだ。青根くん、おませさんだね。」
涼はそんな話を聞いてクスリと笑うと青根はそんな涼を更に強く抱きしめていた。
「………涼……ごめん。」
「青根くん……謝らないで。昔の事なんだから気にしてないよ?」
「……違う……違うんだ…………今朝…帰り際…俺まどかにキスした。」
「へっ?………嘘……青根くんやっぱり…まだの事吹っ切れてないの?」
青根の言葉に涼は不安が広がっていた。
「………涼が心配する事はない…もう完全に吹っ切れたから…まどかにキスしたのは…最後の俺の我が儘だった…」
「………最後の我が儘か…そうだよね……青根くんはまどかの事ずっと好きだったんだもんね……そう言うことなら仕方ないのかなぁ………でもやっぱりまどかは羨ましい。」
「……涼……」
「………私だって青根くんと…キスしたいもん…。」
涼は青根の胸に顔を埋めながらぼそぼそと呟いた。