第7章 I want to be you
一方自宅に戻った青根。
「お帰りなさーい。朝からお邪魔して迷惑だったんじゃないの?」
キッチンに居た青根の母が声を掛けたが
青根は何も言わず通り過ぎて行った。
もう、帰ってきたなら返事くらいして欲しいわ!
母はキッチンで作業をしながら青根の行動に少しムッとしていた。
部屋に戻った青根はベッドに横たわった。
……ごめん。
吹っ切れたって言ったわりにあんな事して……
俺は最後まで独占欲が強かったみたいだ。
許してくれとは言わない。
…むしろ嫌ってくれたほうが気が楽になるかもな。
……涼にも全て話そう。
…話して俺の事を軽蔑するかも知れない
最悪嫌われてしまうかも知れない。
でも…涼には俺の事を全て知ってもらいたい。
……早く涼に…会いたい……
青根はそのまま目を閉じながら涼の事を考えていると
部屋の外から青根の母の声が聞こえた。