第7章 I want to be you
なんでまどかがその事知ってんだ!?
青根が喋ったのか?
「…堅治ごめんなさい…。」
また泣きそうな表情を見た二口は
まどかの手をぎゅっと握った。
「まどかは悪くない!俺、その事知ってた。」
「えっ…知ってた?」
「前に青根に聞いた。まどかが知らないなら言う必要ないって思ってたから黙ってた。
俺こそ知ってたのに…ごめんな。」
「そう…だったんだ…」
まどかは二口の言葉に安心したのかフッと力が抜ける。
「私、堅治に言うの正直怖かったの。
絶対ショック受けると思ってたから。」
「あー…知らなかったら
ショックで泣いてたかもしれねぇなぁ~」
二口はニィと笑うとまどかもつられて笑みが溢れた。
「フフッ堅治の泣いてる姿久しぶりに見てみたかったかも。」
「ざんねーん。もうまどかには一生見せねぇから!」
「むぅ、いいもん!私も堅治の笑った顔のほうが好きだもん♪」
まどかはそう言って二口に抱きついた。
「まどかは最近本当俺に甘えるようになったよな。
……なぁ、まだ昼間だけどここでヤっちゃお?」
「えっ?…お姉さん居るのに!?」
「声我慢すればバレねぇって!なっ、そうと決まればベッドに来いよ。」
先にベッドに上がった二口はまどかに手招きをする。
「もう~バレても知らないからね!」
渋々まどかはベッドにあがると
何かを思い出したように「あっ…忘れてた…」
と言いバツが悪そうな顔をした。