第7章 I want to be you
部屋に入った二人。
二口は自分の胸に顔を埋めながらグスグスと泣いているまどかの頭を優しく撫で宥めていた。
暫くして涙が止まったがまどかは二口に抱きついたままだった。
「なぁまどか何かあった?
俺の顔見て抱きついて泣き出したりして。」
「…………。」
「まどか~黙ってちゃわかんねぇんだけど?」
そう言って二口は抱きついていたまどかを剥がし
顔を覗きこむとまたまどかは泣きそうな顔になっていた。
「こら、泣くなっ!まどかは笑ってる顔が一番可愛いんだから!」
二口はすかさずまどかの頬をつねった。
「うー…堅治痛いからもうやめて?」
「じゃあもう泣かないって約束しろよ?」
その言葉にまどかはコクンと頷いた為
二口は手を離してあげると俯きながら
まどかはゆっくりと話始めた。
「…あのね…私…堅治に嘘ついてた事があって…。」
「はぁ?嘘ついてた事?」
「…うん。ごめんね、堅治……私ファーストキスの相手堅治じゃなかったの…」
「!!」
まどかの言葉に二口は目を見開いた。