第7章 I want to be you
二口の自宅に着いたまどか
インターホンを押す手が少し震えていた。
「はーい。どちら様?」
玄関に現れたのは二口の姉。
「!!あっ、あの!岬まどかと申します。け、堅治くんはいっ、いらっしゃいますか?」
姉が居る事を聞かされてなかったまどかは
二口の姉に大緊張してしまった。
「堅治なら居るよ。起こしてくるから待ってて!」
二口の姉はまどかにニッと笑いかけて二口を起こしに戻っていった。
暫くして玄関に二口と二口の姉がやってくる。
「まどか~?どした?」
まだ眠いのか目を擦りながら話しかける二口。
「……うぅ…堅治ぃ…」
まどかはそんな二口に泣きながら抱きついた。
「うおっ!!まどか何かあったのか?」
ただ事ではない雰囲気に二口は一気に目が覚める。
「堅治何女の子泣かしてんの?最低~!」
「はぁ?俺泣かした覚えねぇし!……まどかとりあえず俺の部屋行こっ。」
「ねーまどかちゃん私が話聞いてあげるよ?
」
そんな二口の姉の言葉にまどかはフルフルと首を振って二口のシャツをぎゅっと握った。
「姉貴残念でしたー。部屋絶対入ってくんなよ!」
そう言って二口はまどかを連れ自分の中の部屋に入っていった。
あーあフラれちゃった。
フフッ多分あの子なんだろうな。
堅治が好きな女の子って♪
二口の姉は残念そうにしながらもどこか嬉しそうだった。