第7章 I want to be you
「―――ちゃん?青根ちゃん?」
暫くするとキッチンから戻ってきた
まどかが青根に懸命に声をかけていた。
「!!……何?」
「青根ちゃんカップ持ったまま動かないんだもん。心配しちゃったでしょ?」
「……悪い……考え事してた……」
「コーヒー冷めちゃったでしょ?
新しいの淹れてくるね!」
まどかは青根が持っていたカップを受け取りまたキッチンへと行ってしまった。
俺は何まどかに手間かけさせてるんだ!
青根は頭を掻きながら自分自身にイライラしていた。
「青根ちゃんお待たせ~。
新しいの持ってきたよっ。」
青根はカップを受け取ると
目の前に居るまどかを見つめた。
「?青根ちゃん、どうかした?」
「……まどか……話がある……
そこに座ってくれないか?」
「話?……うん、わかった。」
まどかは青根に従うようにその場に座った。