第7章 I want to be you
まどかが隣に座り込んだのを確認したら青根は一度深呼吸をして
ゆっくりと話し出した。
「……昨日…涼が俺の家に泊まりに来てたんだ……」
「えっ!?涼ちゃんが青根ちゃん家に!?」
「…ああ……まどかは……涼の好きな奴の話聞いたことあるか?」
「!!何で青根ちゃんが涼ちゃんは好きな人居るって知ってるの!?」
「………昨日……涼から……俺の事が好きだと告白された……」
「!!」
まどかは青根の話に驚くばかりで
目を丸くさせていた。
涼ちゃんが好きな人って青根ちゃんだったの!?
最近二人よく話してるなとは思ってたけど……
涼ちゃんそんな事私に教えてくれなかった……。
「………涼ちゃんに返事したの?」
「……いや…まだ返事はしてない……」
「……青根ちゃん悩んでるの?」
「……いや……返事は決めた……
その前に……まどかに黙っていた事を伝えにきた……」
「……私に黙っていた事?」
「…前……話に出たよな…俺が中学の時にキスしたって……」
「うん、そういえばそんな話してたね。黙っていたってこの事?」
「……ああ……キスした相手……まどかにはどうしても言うことが出来なかった………」
「青根ちゃん、だったら無理して言わなくていいよ?」
「……いや……言わないと……俺が先に進めない……」
そう言ってまた青根はまどかを見つめる。
まどかは何故今更そんな話をするのかと首を傾げていた。