第2章 続・お昼を食べよう!
「あっ、涼ちゃん照れてる~!可愛い~♪」
「べっ、別に可愛くないし……」
「涼ちゃん!好きな人とうまくいくと良いね!」
「…………今は無理かも……」
「ええっ!?どうして?」
「どうしても!!」
だって……今でもまどかの事好きかもしれないでしょ。
「涼ちゃんの好きな人誰か知りたくなっちゃた!教えて?」
「今はダーメ。教えないよ!
まどかは二口の事だけ考えてなさい!」
「むう。知りたかったのにな~。
……あっ、そうだ!今日のお昼、二口とご飯食べる約束したんだけどいいかな?」
「二口とご飯食べるの?青根くんも一緒?」
「うん。青根ちゃんも一緒に!」
「じゃあ私もお昼一緒しても良い?」
「へっ!?涼ちゃんが一緒になんて珍しいね!
うん、二口にメールで伝えておくね!」
「たまにはいいでしょ!
それにまどか達のデレっぷりが見たいから!」
涼は頬杖を付きながらニヤニヤしていた。
「もー!学校じゃイチャイチャしないもん!
じゃあSHR始まるからまたねっ!」
いそいそと戻っていくまどかに涼は手を振り見送った。
本当、まどかが羨ましいよ……。
背が高くて愛嬌も無い
まどかとは正反対の私に青根くんが
振り向いてくれるわけないよね……。
涼はそんな事を考えながら
「はぁー……」と深いため息をついた。