第4章 Battle4 ライバル登場
「せっかく許してやろうと思ったのに、性格の悪い女だ」
「驚いたな! 欲しいものなら、他人の物でも俺のものか……!!」
「この世界では、ジャイアニズムっていうんだよ」
エルが言葉に詰まってる。
俺様の我儘で通してきたからね。
プライドも傷つけたんだろうなぁ。
「悪いけど、エル。僕らはもう敵だから、関わらないでね」
「俺に楯突こうって言うのか?」
明らかに、エルは自分をモテると思ってる。
でもさ、そのボサボサな髪に手入れしてない太い眉。
カッコイイ要素はほとんどない。
だって、他の女の子たちは、みっちゃんや鶴丸、そして倶利伽羅のほうを見とれてる。
何名か、後ろに隠れてる僕に見とれてる子が居るけど。
――美少女ってか?
それは、違うよ。
僕は、ただ見た目に気を使っているから、可愛く見えるだけ!!
周りの女の子がそう見えないのは、ほぼ全員見た目に気を使ってないから。
ほとんど、ムチムチ系の女の子ばかりだし、ジムでトレーニングしたり、加湿器大量に使ったり、常に水を補給する癖をつけたり、まぁその他もろもろ、見た目に気を配れば、ブスな子はいなくなる。
だから、僕は可愛いわけじゃない。