第4章 Battle4 ライバル登場
ただ好きなものを飾っただけの、ダサいファッションセンス。
どう見ても、元相棒だ。
「そのカッコ悪いファッションセンス……、元相棒か」
「ったく、透かした野郎だと思ってたら、女かよ」
「悪かったね、女で」
僕は、相変わらずみっちゃんの後ろに隠れてる。
正直、関わりたくないんだけどなぁ。
「悪いけど、退いてくれないかな? 僕達、君と話す時間はないんだ」
倶利伽羅が、前に進み出た。
そして、エルを強く押して、そのまま女の子達もかき分けて、道を作ってくれる。
「倶利伽羅ー、複数持ってきてー」
「種類が多いぞ、お前も来い」
「嫌だよー、エルってばストーカーみたいで気持ち悪い。近づきたくないよ」
エルに物凄い形相で睨まれた。
でも、みっちゃんが隠してくれる、優しい!
「あ、自分が詳しいので、おすすめの機種をお教えしますよ!!」
ニコニコと定員さんは笑いつつ、作られた道を通って行く。
最初から、こうすればよかった。