第4章 Battle4 ライバル登場
「すみません、VRMMOのマシンを購入したいんですが……」
「あ、はい。すぐ案内しますね!!」
別なフロアで、商品を整頓してた定員さんに声をかける。
お店が閑古鳥らしく、店の大きさの割に、定員さんはこの人だけみたい。
まぁ、ここのデパートの近くには、大きな電化製品屋があるからね。
そっちに行く人が多いせいだろう。
そして、僕は定員さんに案内される振りをして、本人を連れてきた。
「こちらですって、商品が見えませんね……。申し訳ございません、お客様。商品を買いたいお客様がいらっしゃるので、道を開けていただけませんか?」
「うるさい!!! 客に命令するの!?」
さっきの女の子だ。
他の女の子は、興味なさそうに前を向いたまま動かない。
「営業妨害で訴えさせて頂きますが?」
「できるもんなら、やってみなさいよ!」
あーあ、また警備員のお世話になるのか。
なんて思ってると、むすっとした定員さんは、携帯電話で警察を呼び始める。
その声にビビった女の子は、逃げ出す。
でも、他の女の子たちは、聞こえてないのかずっと前を向いたままだ。
年齢は様々で、高校くらいの子も居れば、私と同じ年の子も居る。