第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
取り返そうと思うけど、なかなか取り返せない。
そうすると、鶴丸やみっちゃんの声も聞こえてくる。
「こら、くりちゃん虐めちゃ駄目だよ?」
「……別に、俺が好きな武器を持っただけだ」
「返して、それ私のメイン武器なの!!」
「早いもの勝ちだ」
何度やっても、倶利伽羅はすり抜けてしまう。
しかも、服は武器に合わせて変わってるし。
黒と赤の鎧がカッコイイ。
わ、私もそれ着たい……!!
「へぇ、くりちゃんカッコイイ服だね!」
「……何のことだ?」
「武器持つと、対応した服に変わるんだよ。向こうの鏡で見てきたら?」
「興味が無い」
流石、倶利伽羅。
見た目より使いやすい武器がいいんだね。
でも、その服、そしてその武器、やっぱり僕が欲しい!!
頑張って奪おうとするけど、全然かすりもしない。
くっそー、これでもVRMMOで不敗の王って呼ばれた人間なのに!!