第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
「さ、挑戦者の方々どうぞ!!」
僕は、小走りに真ん中の機械に乗り込む。
慣れた手つきで、マシンを起動して蓋をする。
ヘッドセットをつけると、目の前には懐かしい光景が広がってた。
全体が藍色の電子空間だ。
Bloody Maryの大会専用部屋と同じ仕組み。
実は、Bloody Maryは武器ごとで職業が決まるシステムだ。
どうやら、水没庭園のイベントだけど、大会事態はBloody Maryのやつを使ってるみたい。
僕は、見慣れた剣を手に取る。
あの、赤くて黒い曰くの剣だ。
最強の剣で、相棒のプレゼントするはずだった、あの剣……。
心なしか、虚しく感じる。
「なんだ、刀はないのか」
「あ、うん。古いゲームを変わりに使ってるから、用意されてないみたい」
次に乗り込んできた倶利伽羅は、武器を一眺めすると、僕の剣を奪ってしまう。
「あ、それ僕の」
「俺が使う」
「ちょ、ちょっと!!」