第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
「恵ちゃん、どうしたの?」
「――いや、ちょっと気になって」
周りの人を見る。
皆、真剣に見ているものの、白熱はしてない。
やっぱり、この戦いが美しくない証拠だ。
圧倒的な力を見せつけるのも、見ている人や戦ってる相手に対しての美しさ。
――僕なら、こんな美しくない戦いはしないのに。
あぁ、戦いたい。
僕も、あの剣を持って、そしてあのシーフと対峙したい。
他のメンバーは居て、団体戦らしい。
パッと見た感じ、剣士以外のメンバーは全員倒された。
そして、残った剣士で遊んでる。
生き恥を晒させるなんて、なんて美しくない。
ゾクゾクしない。
「はい、後1名団体様の挑戦をお待ちしております」
「団体戦かー」
やりたいなぁ、戦いたいなぁ。