第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
その後、僕もメニューを頼んだ。
どれもこれも美味しそうだけど、さっきまでのテンションはなかった。
食べ終わって、皆次は何処行こうとか楽しそうに喋ってる。
倶利伽羅だって、肉を食べてご機嫌みたい。
「恵ちゃん、次は服を買いに行こう!!」
「――りょーかい、男性服のフロアに行こう」
そうして、僕たちは男性服フロアに行く途中の大きな噴水のある広場に辿り着いた。
何気なく見ると、見慣れたVRMMOのマシンに乗り込んだ人達がいる。
中央の画面には、戦ってる様子が映しだされていた。
剣士が剣を振り上げる。
けれど、シーフはその攻撃をするりと交わし、武器の上に乗ってしまう。
なんともまぁ、わかりやすい舐めプ(手抜きプレイ)。
美しくない。
もっと、熱くなれるように、激しい戦いにすればいいのに。
一方的でもいい、誰に対しても全力を出すべきだ。