第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
さっきのレストランのところに行くと、並んでる行列の中に倶利伽羅が居なかった。
仕方ないから、人をかき分けて中に入る。
すると、3人共揃っていた。
「あぁ、恵ちゃん。何か大変だったみたいだね?」
「――うん、まぁ」
「何か、気乗りしないみたいだな?」
「思ったように、行動が上手くいかなかっただけ」
「そうかい」
僕は、Bloody Maryをやってる間に、自分のことをなんでもできる正義のヒーローだと勘違いしてたんだ。
僕が、何か行動を起こせばさっきの女の人は笑ってくれる。
心の何処かで、そう確信していた部分はある……。
「新しい靴を買ったのか?」
「いや、迷惑かけた人がくれた」
「そうか、よかったな」
「――まぁ、そうだね」
んー、テンション上がらないなー。
まぁ、無理にテンション上げなくていいから、楽かも。
でも、さっきの美しくない僕の行動は、かなり凹む。