第21章 ただいま現世
僕らは、まだ最高レベルの装備をつけれない胴田貫パーティーと五虎ちゃんを育成するため、さっきのホワイトドラゴン狩りへとでかけた。
僕は、居ても居なくても一緒だし、ウリエルさんと遊んどこうと思ったんだ。
「あれ、セレナちゃん。行かないの?」
「もっちろん! ヒーラーは居るし、僕は暇させてもらおうかなー」
「えぇー?」
ブーイングはあるものの、乱ちゃんでも十分やっていけると思う。
それに、この人数でも立ち回り次第でヒーラー1で十分だから。
それを伝えると、乱ちゃんが始めて自分の意見を言ったんだ。
「それじゃあ、僕はヒーラーじゃなくていいなら、五虎退と一緒にやり直したいの」
「えっ、何で?」
「僕、天使じゃなくて人魚になりたかったから……」
「そういやあ、そんなこと言ってたな」
どうやら、今までずっとヒーラーが足りないから、と無理をさせていたらしい。
好きでもない職をやり続ける辛さは、僕が一番理解してる。
そういうわけで、倶利伽羅が乱ちゃんを迎えに行くことになった。
乱ちゃんが、どんな職につくかはまだわかんない。