第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
「キィィ!! こんな……、こんな若い子まで手を出して!!」
何故か、殴られる僕。
髪を引っ張られて、パニック状態の奥さん。
「待って待って!! 僕人違いです!!」
「殺してやる、殺してやる、殺してやるぅぅぅ!!」
えぇぇぇぇぇ!?
ちょっと待ってよ、どうしてこんなことになるの!?
必死に腕でガードするけど、髪を何本か引っこ抜かれて、本気で涙でそう。
「奥さん、ちょっと待ちなよ!! アンタの旦那、浮気相手連れて逃げたよ!?」
「邪魔するなぁぁぁぁ、この雌豚を殺してやる!!」
VRMMOの経験のお陰で、だんだんと彼女の腕を掴んでガードできるようになった。
蹴ろうとしても、足で上手くガードできるようになった。
たぶん、一ヶ月も戦ってないから、ブランクがあって対応できなかったんだ。
でも、ここはゲームじゃなくてリアルの世界。
ゲームのように、力補正はかかってないから、どうも力で押し飛ばすことはできない。