第3章 Battle3 まず、生活の基盤を整えよう
なんて思って二人を見てる。
でも……。
「あ、あ、アンタァァァ!!」
そんな僕の願いは、速攻断ち切られた。
「げ、お、お前!!」
「誰なの、この女!? 浮気してたの!?」
「浮気は、アンタよ!! 私は、この人の奥さんよ!!」
「う、嘘……、嘘よ……!!」
テレビのロケでもやってんの?
そう思って周りを見渡すけど、皆ぽかーんと口を開けてこの光景を見守る人ばかり。
どうやら、本物の浮気現場に居合わせたらしい。
「い、いや……、そうじゃないんだ……!! こ、こいつ以外にも一緒に友達がきてて、友達同士で食事を食べに……」
その時、浮気男と目があった。
物凄く、嫌な感じ。
僕は、奥さんを見て首を横に振るけど、どうも信じてもらえない。