第21章 ただいま現世
僕は、今現在我が家に戻ってきた。
どうやら、僕は歴史修正主義者の手で過去へ行ったらしい。
だが、それは「予め決まっていたこと」だったそうで。
予め準備がしてあったから、あの期間だけ滞在していたんだとか。
そう、みっちゃんたちと喧嘩したのも全て「歴史通り」ってやつなんだね。
ちょっと、複雑。
「で、姉ちゃん。今皆刀剣のパーティー行ってるから、居ないんだ」
「あ、そうなんだ」
「姉ちゃんが居なくなる期間は把握してたから、家に残しとくと厄介だから。予め、外出させようとは思ってたよ」
「準備いいんだね……」
「うん、最初からわかってたことだし。今日帰ってくるように用意してあるよ。まぁ、思ったより行くのが早かったのが、意外だったな」
どうやら、少しだけ歴史は変わってるらしい。
でも、騒ぐほどの問題でもないんだろうなぁ。
どっちにしろ、僕があの世界に行くのは必然的なことみたいだし。
「行く前にさ、光忠とかが凄く抵抗して、大変だったよ。何かあった?」
「知らない。直前まで、ゲームしてたし」
「それも可笑しいよね。一ヶ月丸々ゲームしてるなんて。他の刀剣とゲーム内で会話してる様子もないしさ」
どうやら、弟が二人っきりの時間を作ったのは、何があったかを聞き出すことが理由のようだ。
凄く、厄介だなぁ。