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【刀剣乱舞】刀剣英雄

第20章 過去へ……


この前は、皆で川に行った。
3人で行ったあの川だ。
その日、蒼紅が張り切って競争したものだから、何をしなくても大量になった。

おかげで、伊達の御機嫌は最高潮。
川を見つけた僕らは、領地に帰った後褒美を貰った。
――って言っても、僕は団子が良かった。
それか、南蛮菓子でもいいんだけど。
伊達が持ってきたものは、僕用の新しい着物とかんざしとか。
どう見ても、伊達の趣味に付き合ってるだけだ。

で、現在着せ替え人形になってる。

「So Cute! 色が白いから、何を着ても似合うな!」

最近の伊達は、僕を妹変わりにしてると見た。
まぁ、そのぶんおやつをいっぱいもらえるからいいけど。

「はぁ、どうも」
「姫鶴、今日は一日大人しくしとけよ?」
「えぇ? 暇だよ……」
「お手玉をして遊ぼう。それなら、その格好でもできるよ?」

こうなるから、嫌だったのに。
その時だった。
遠くから、女の人の声が聞こえる。

「政宗、政宗は何処じゃ」
「Shit!」

あの人は、義姫様。
伊達のお母さんだよ。
その後ろに見えた人影は、伊達に似てた。
噂に聞いた、弟だろう……。
――そっか。
だから、僕を妹の変わりにしたんだ。
寂しかったんだ。
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