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【刀剣乱舞】刀剣英雄

第20章 過去へ……


僕らは今、川に到着した。
目の前には、たくさんの魚が泳いでる。
これが、卵持ちのシャケだったらなぁ……。
っていうか、シャケって日本で自生してるの?
よくわかんないや。

「待っててね、今魚を入れるための道具とか取ってくるよ」

水遊びする予定が、どうやら魚取りに早変わり。
五虎ちゃんが、一生懸命魚を取ってる姿は可愛いなぁ。
転んじゃって、泣きそうになってる。
魚もいっぱい逃げちゃったしね?

「五虎ちゃん、おいでー」
「ひいさま~」

魚が全然取れないし、怪我しちゃったしで、五虎ちゃんは泣きそうだ。
僕は、五虎ちゃんの頭を撫でながら目線を合わせる。

つい最近の僕は、裾の短い着物だ。
それでも、濡らしたら厄介だろう、と五虎ちゃんは抱きつかないようにしてる。
だから、ぼくはひたすら頭を撫でた。

「あれ、どうしたの?」
「五虎ちゃんが、魚取るのに失敗したの」
「そっか。少しずつ慣れていこう!」

燭台切が笑って、手本を見せてくれた。
無闇矢鱈に、追いかけても意味がないらしい。

僕も、見よう見まねでやってみるけど、全然取れないや。
着物が濡れないから、まだよかったけど。
あぁ、水着がほしい。

「見てください、取れました!」

五虎ちゃんが、大きい魚を抱っこしながら笑顔を見せる。
しかも、結構な大物だ。

「偉いぞ、五虎ちゃん!」
「やったね、五虎退くん!」
「えへへ、ありがとうございます」

五虎ちゃんは、頭を撫でると、凄く嬉しそうに笑ってくれるの。
あぁ、可愛いなぁ。
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