第20章 過去へ……
その日、僕は武田軍にたどり着いた。
伊達政宗と愉快な仲間たちも一緒だ。
「Hey,真田幸村!!」
「うぉぉぉ、政宗殿ぉぉぉ!!」
流石、武田軍。
暑苦しいなぁ。
あぁ、冷たいジュースが飲みたい。
ひんやりとしたアイスもいいなぁ。
その時だった。
瞬時にオレンジ色の人影が見える。
「五虎ちゃん、チョコレートのお礼言わないと」
「あれ、何処に?」
すると、その影はピタッと止まるんだ。
「やぁ、この前はどうも」
「チョコレート、ありがとうございます!」
「あんな高いもの、ありがとうございました」
「Ah? あれ、お前のpresentだったのか。上手かったぜ」
「いやいや、俺様はたまたま通りかかっただけだって!」
アハハ、と軽い調子で笑う猿飛佐助。
彼を見て、かすがちゃんを思い出した。
かすがちゃんは、今日のご飯どうするんだろう?
一人で寂しくないのかな?